「ちゃんと恋愛してから結婚したい」。それがどうしてこんなにしんどいのだろうか。
絶賛婚活中・34歳女子の嘆き
「なんでしんどいのか、自分でもよくわからないんですよ」――34歳になったばかりの、女友達と呼ぶにはまだ少し早いが、これからもっと仲良くなれそうな年下の女性がそう言った。彼女は絶賛婚活中だ。正確に言えば、のちのち結婚につながる恋愛相手を探している。つまり、「ちゃんと恋愛してから結婚したい」と思っている。
友人に紹介を頼んでみたが、ピンとくる出会いはなかったそうだ。今はマッチングアプリを使って月に2度くらいデートをしているらしい。月に2度も知らない人と会うのは、それだけで疲れる。彼女ぐらいの年齢の頃、筆者も同じようなことをしていたのでよくわかる。
「先週の日曜日に会ったのは、お菓子作りが趣味の人でした。クリスマスになると、同僚に頼まれてホールケーキを焼くくらいの腕なんです。写真も見せてもらいました。デザインはちょっと古かったけど、すごくおいしそうでした」
幸先の良さそうな話なのに、彼女の表情は暗い。
彼女のしんどさ=彼のしんどさ
彼女のしんどさは、彼のしんどさでもある。お互いに「ちゃんと恋愛してから結婚したい」と思いながら、出会いの場では条件やタイムリミットに追われ、本来のペースを奪われている。社会は「結婚適齢期」や「恋愛はこうあるべき」という呪縛をかけ、個人の自由な選択を難しくしている。
なんのために生きているか
「なんのために生きているか」という根本的な問いが、婚活のしんどさの背景にある。結婚が目的化すると、恋愛のプロセスが手段になり、本来の楽しさや充実感が失われる。自分らしい生き方を模索する中で、結婚というゴールに縛られすぎない視点が求められる。
もう“28歳”なのに…
「もう28歳なのに」という焦りは、30代半ばになっても続く。年齢によるプレッシャーは、婚活市場でますます強まる。しかし、ジェーン・スーは「年齢はただの数字に過ぎない」と指摘。大切なのは、自分がどう生きたいか、どんな関係を築きたいかという本質的な問いだ。
これからゆっくり考えよう
「ちゃんと恋愛してから結婚したい」という願いは、決して間違っていない。しかし、その願いが社会の呪縛によって苦しめられているとしたら、一度立ち止まって考える必要がある。ジェーン・スーは、焦らずゆっくりと自分と向き合うことの大切さを説く。



