「ちゃんと恋愛してから結婚したい」がなぜしんどい?ジェーン・スーが見た社会の呪縛
「ちゃんと恋愛してから結婚したい」がなぜしんどい?

「ちゃんと恋愛してから結婚したい」。それがどうしてこんなにしんどいのだろうか。作詞家でコラムニストのジェーン・スー氏が、34歳で婚活に励む女性の悩みを題材に、現代社会が個人に課す「呪縛」について考察した。記事は全5ページで、8分で読める内容となっている。

自己肯定と人間関係のジレンマ

ジェーン・スー氏は、周囲が自分をどう思うかはコントロールできないと痛感した経験から、自分を低く見積もる人々の元からは退散する決断をしたと語る。「私のことを『いいね』と言ってくれる人たちのところへ移動するために」と述べ、居心地の悪さを避ける姿勢を明確にした。

「基本的には、放っておいたら生き続けてしまうのが私。だったら、居心地の悪いのはごめん。嫌いな人と以上に、嫌いな自分と一緒にいるのは、苦痛以外のなにものでもない」と、自己肯定の重要性を強調する。

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「なんのために生きるか」の答え

ジェーン・スー氏は、いつからか「なんのために生きるか?」という問いへの答えが「自分のことを好きでいるため」になったと明かす。「好きになるために長生きするのではなくて、どうせ明日も明後日も生きちゃうんだから、自分を好きでいるほうが心地よい」と、シンプルな真理を説く。

もし突然命を失うようなことがあっても、自分のことを好きなままでこの世を去りたいという願いも綴られている。著書『おつかれ、今日の私。』(マガジンハウス文庫)の一節からも、その哲学がうかがえる。

失恋と向き合うヒント

「あなたのことをもう愛さない相手と離れるのは、大正解」と断じるジェーン・スー氏。悲しみは理解できるが、人の心は縄でくくれないとし、「これからは、どんな自分が心地よいかを、多少ナルシスティックになってもいいから考えるといい」とアドバイスする。

ただし、「こういう自分じゃないと認められない」という考え方は自己否定につながると警告。泣きながら同じ話を繰り返す彼女の姿を見つめつつ、「いまはなにを言っても1つも耳に入らないことは、私がよく知っている。ぽっかり空いた穴になにを詰めるかは、これからゆっくり考えればいい」と温かい言葉を贈る。

時間が解決する

道端の雑草を見ても恋人を思い出す時期は長く続かない。「いまは連想ゲームの答えがすべて失った恋につながってしまうけれど、時間が解決してくれるから大丈夫」と、大恋愛の末の大失恋に「心からのおつかれさま」を送る。最後は「あなたは本当によく頑張った」と、読者を優しく包み込む。

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