皇室典範「男系男子」に息苦しさ コラムニスト「生むも継ぐも本来は自分で」
皇室典範「男系男子」に息苦しさ コラムニストが語る

17日に成立した改正皇室典範は、父方が天皇につながる男系男子による皇位継承を色濃く反映した内容となった。一連の議論を通して、男性優位や「女性は子どもを生む存在」という価値観を感じ、息苦しさを抱える人々がいる。

コラムニストの訴え

東京都のコラムニスト吉田潮さん(54)は、もどかしさを抱えながら国会での議論を見つめてきた。「生むか、生まないかは、本人が決めること。国家が口出しする話ではない」と語る。皇族だって一人の人間なのに、皇族数の確保がテーマだった議論が、いつの間にか「男系男子」の継承者確保に焦点がすり替わり、女性が世継ぎを生む存在として語られていると感じたという。

自身の経験と価値観

吉田さんは30代半ばから不妊治療を続け、流産などを経て40歳で治療をやめた。夫と話し合い、「子どものいない人生で良い」という答えにたどり着いた。子どもの有無は、パートナーという「最小ユニット」で決めることだと考えてきた。

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皇室は特別な存在だが、皇室典範をめぐる議論では、女性が子どもを生むことを前提とし、男児か女児かと性別まで平然と語られた。「本人の意思が、どこにあるのか。そこが抜け落ちたまま話だけが進んで、気持ち悪さを感じた」と吉田さんは振り返る。まるで「世継ぎを生む道具」のように扱われていると感じたという。

社会への影響

このような議論は、皇室だけでなく社会全体のジェンダー観に影響を与える。女性の身体に対する国家の介入や、個人の選択の尊重が軽視される危険性が指摘されている。吉田さんのように、自分の人生設計と皇室の在り方に違和感を覚える人は少なくない。

改正皇室典範は成立したが、その過程で浮き彫りになった価値観のずれは、今後の皇室の在り方や社会のジェンダー平等に向けた議論に一石を投じている。

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