災害時には避難所で性暴力のリスクが高まることが明らかになっている。静岡大学の池田恵子教授(防災とジェンダー)に、被害の実態と防止策を聞いた。
二つの類型
池田教授は「11年10月から12年12月にかけて行った実態調査で、災害時の性暴力は主に二つに分類できることが分かりました。一つは『環境不備型』の性暴力です」と説明する。
環境不備型は、安心して着替える場所がないことやトイレが暗いなど、避難所のプライバシー確保が不十分な状況で起きる。仕切りのない避難所で雑魚寝しているところにわざわざ男性が隣に来る、盗撮する、着替えや授乳をじっとみる。街灯が壊れて暗くなった場所でのレイプなどがあった。
もう一つは「対価型」性暴力で、池田教授は「支援がないと生き延びられない被災者の弱みにつけ込み、生活に必要な物資や生活の世話の見返りとして、性行為などを要求するものです」と述べている。
2026年7月30日には熊本県八代市のアリーナに避難所が開設され、段ボールを敷いて寝る人の姿もあった。池田教授は、こうした状況下での性暴力防止策の重要性を訴えている。



