和歌山市長選、6人混戦 現職不出馬で保守分裂、主要政党は自主投票
和歌山市長選、6人混戦 現職不出馬で保守分裂

和歌山市長選は8月2日、告示される。現職の尾花正啓氏(73)が不出馬を明言し、7月27日時点で、いずれも無所属で新人の5人と元市長の1人が立候補を表明。うち2人は自民党籍で、保守分裂の様相を呈する。主要政党が推薦を見送り、混戦が予想される。

自民党籍の2人、県連は自主投票

前市議の浜田真輔氏(64)は、自民系市議らが所属する会派「創和クラブ」の幹事長を務めた。県議の尾崎太郎氏(61)は、自民党県議団に所属する。2人とも自民党県連に推薦願を出し、県連は6月、自主投票の方針を決めた。県連は「2人の間に大きな優劣を見いだすことができなかった。一方の推薦を出すことで、かえって大きな分裂を招くことを懸念した」とした。

自民党員という有権者の一人は「どっちを応援したらいいか、悩む党員は多いと思う。推薦願が2人から出たからこそ、決めてほしかった」とこぼした。

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告示直前まで出馬表明続く

浜田氏と同じ会派所属で6月まで市議会議長だった芝本和己氏(58)は、7月16日に立候補を表明した。県議の片桐章浩氏(64)は、7月13日に立候補表明。これまで県議選で推薦してきた連合和歌山は自主投票の方針を決めた。関係者は「推薦願を出された時期が遅く、検討する時間が十分でなかった」との見方を示した。

連合の支援を受ける国民、立民も追随。公明も自主投票を明らかにした。読売新聞の取材では、現時点で維新、参政、共産、社民の各党も自主投票の方針とみられる。

元市長・旅田氏も出馬へ

独自の動きを見せるのが、元市長の旅田卓宗氏(81)だ。市内各所の街頭に立ったり、SNSで政策を発信したりする動きを続けてきた。イベント企画業の福井清光氏(57)は、7月下旬に入り、「出馬するか、しない方がいいか、告示日まで悩む」と説明している。

専門家「政策本位で選んで」

地方政治に詳しい拓殖大の河村和徳教授は「野党の基盤が十分でない地域で保守分裂になると、各党が独自の動きをしづらくなり、静観してしまうケースは少なくない」と指摘。その上で「難しい選択となるかもしれないが、政党推薦がない分、国会の対立構造が持ち込まれにくく、政策本位で候補者を吟味しやすくなるとも言える。誰が自分に寄り添ってくれるかを考え投票してほしい」と話した。

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