常陸大宮市議選で20代新人2人が上位当選、若者の期待集める
常陸大宮市議選で20代新人2人が上位当選

26日に投開票された常陸大宮市議選(定数16)で、20歳代の新人2人が初当選を果たした。若い世代が流出して人口減少に歯止めがかからず、2回連続の無投票も懸念された中、2人は3、4位の票を獲得し、期待の大きさを見せつけた。対照的な経歴の若手が市議会に臨む。

「同世代の声を市政に」益子さん

告示日の19日、市出身の益子侑也さん(26)は道の駅常陸大宮の前で「若者に魅力的な働く場所の整備に取り組む」と訴えた。県立那珂高校時代からまちづくりに携わり、大学では自民党学生部に所属。石川昭政衆院議員の秘書を約4年務めて政治の最前線で研さんを積み、被選挙権を得られる25歳を迎えたら選挙に出ると決めていた。

市中心部で5月から街頭に立ってアピール。同級生や保護者が選挙運動を支え、SNSも駆使して無党派層へ支持を広げた。「同世代の声を市政に届けたい。若い力で常陸大宮市をブラッシュアップする」と意気込んでいる。

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「地域の暮らし守る」大森さん 指揮者との二刀流

常陸大宮市議会では現職議員の約7割が65歳以上だ。前回から定数が2減ったが、6月の立候補予定者説明会を終えた時点では、定数と同じ16人の出馬にとどまる可能性があった。

過疎が進む山間部の美和地区を拠点に、周囲から推されて17人目に名乗りを上げたのが、大森大輝さん(27)だ。19日に地元で開かれた出陣式には100人を超える市民が駆け付けた。

埼玉県出身で大学で音楽を学び、指揮者として活動してきた。美和地区で金物店を営んでいた祖父が昨年亡くなり、祖父宅で幼少期を過ごした経験があることから移り住んだ。

「周辺は耕作放棄地ばかり。地域がやぶに覆われる」。そんな悲痛な声が上がる地元からの期待は大きい。指揮者と市議の「二刀流」を掲げる大森さんは、「厳しさを増す地域の暮らしを守る」と訴えて支持を固めた。

出馬を見送り、今期限りで引退する議長の大貫道夫さん(78)は「若い新人が出て選挙戦になって喜ばしい。市議会にも世代交代が必要。市の財政は限られるが、まちが活性化する議論を期待する」とエールを送る。

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