老後に強い人は「頼れる先」が多い…熊谷晋一郎教授が語る軽やかな老い方
老後に強い人は「頼れる先」が多い…熊谷晋一郎教授

東京大学先端科学技術研究センター教授で小児科医の熊谷晋一郎氏は、老後をひとりで生きるヒントとして「頼り先の数」を増やすことの大切さを説いている。

自立とは依存先を増やすこと

熊谷氏は「自立とは、依存先を増やすこと」と定義する。その理由について「依存先が一つだと、失ったときに生きていけなくなるから」と説明する。

熊谷氏自身は新生児仮死の後遺症で脳性麻痺となり、生まれたときから介助が欠かせない生活を送ってきた。幼少期は24時間の介助をほぼ母親一人が担っており、生理的欲求まで母の都合で調整せざるを得なかったという。

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介助者が一人だけのリスク

熊谷氏は「生活の主導権は、いつも介助者の側にあった」と振り返る。痛いリハビリに逆らいたくても、母のケアなしには生きられないため従うしかなく、支配される関係性を感じていたという。

反抗期には母の負担も重くなり、2人の間には緊迫感が生まれた。熊谷氏はこの緊迫が「母だから」ではなく「介助者がほかにいないから」生まれると気づいたのは17、18歳の頃だったと述べている。

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