日本が真に再成長するために必要な戦略とは何か。慶応義塾大学大学院教授の小幡績氏は、その鍵は小中学校の教育にあると指摘する。教育の変革なくして持続的な成長は望めないという主張は、多くの経済学者や政策関係者の間でも注目を集めている。
競馬界の新たな動きとJRAの課題
一方、競馬界では女性騎手の活躍が目覚ましい。5月のオークスで今村聖奈騎手が日本人女性騎手として初のG1制覇を達成し、6月28日の函館記念では小林美駒騎手が自身初の重賞勝利を挙げた。しかし、この函館記念では審議が約20分に及ぶ異例の展開となり、レース後も論争を呼んだ。
小林騎手の騎乗したファウストラーゼンが外側に斜行し、2着のケリフレッドアスク(北村雄一騎手騎乗、藤原英昭厩舎)の進路を妨害したとして審議対象となった。結果的に降着はなかったが、小林騎手には7月11日から19日までの開催日4日間の騎乗停止処分が下された。さらに藤原調教師は降着を求める申し立てを行い、棄却された後も不服申し立てを行ったが、JRAの裁定委員会は7月7日にこれを棄却した。
騎手処分と馬の成績の矛盾
小幡氏はこの件について2つの論点を挙げる。第一に、騎手が騎乗停止処分を受けたにもかかわらず、馬の成績がそのままであることの矛盾だ。危険な騎乗に対して騎手への制裁は必要だが、馬の能力検定としての競馬の性質を考慮すると、降着が常に適切とは限らない。しかし、今回のように1着と2着の接戦で、かつ被害馬が2着だった場合には、降着にしないと馬券購入者や関係者の納得を得にくいと指摘する。
第二に、審議に20分も要した点だ。通常、長時間の審議は降着を示唆するが、結果が降着なしだったことから、小林騎手が女性だったために慎重になりすぎたのではないかとの臆測を招いた。小幡氏は、JRAの「事なかれ主義」や「配慮しすぎる体質」が影響した可能性を懸念し、組織文化の変革の必要性を訴える。
週末の注目レース
7月12日には福島競馬場で七夕賞(G3、芝2000m)が行われる。小幡氏は地元出身の田辺裕信騎手が騎乗するアスクナイスショーに期待しつつも、実力と勢いで上回る4歳馬カラマティアノスの単勝を推奨している。
なお、次回の連載はかんべえ(吉崎達彦)氏が担当し、7月18日に掲載予定。本記事は「会社四季報オンライン」にも掲載されている。



