いすみ市図書館開館記念講演、森鴎外の孫も参加し文人たちの歴史を紹介
いすみ市図書館開館記念講演、森鴎外の孫も参加

いすみ市大原文化センター内に7月オープンした「いすみ市図書館」の開館を記念し、市は講演会「いすみ市の歴史と訪れた文人たち」を同センターで行った。約110人の参加者らは、多くの文人がこの地を好んだことに思いを巡らせた。

講師が紹介した文人たち

NPO法人ちば文芸フォーラムの近藤文子さんが講師を務め、文豪・森鴎外の孫の哲太郎さん(78)も参加した。大原漁港やその沖合の器械根と呼ばれる日本最大級の岩礁や海中林などの絶景がある同市には、明治時代から山本有三や井伏鱒二、林芙美子など多くの文人が訪れ、作品の中にも登場していることが紹介された。

鴎外の別荘と寄贈された額

そのうちの一人、鴎外は1909年(明治42年)、48歳の時に母のために同市日在の海岸に別荘を建てた。「鴎荘」と呼ばれ、10畳と6畳の居間に8畳の書斎の間取りで、書棚には本がぎっしり詰まっていたといい、夷隅川河口や海岸の情景を描いた小説「妄想」の執筆の場となった。

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哲太郎さんの父が建て直し、現在は孫ら4人が所有している。鴎外の精神は十分に満ち、肉体は壮健という意味の「気逸骨勁(きいつこつけい)」と刻まれた額が、哲太郎さんから同市に寄贈されている。

参加者の声

柏市に住む哲太郎さんは、「別荘があるとは知らない時期もあったが、わかってからは静かなところなので今も年1回通ってきている。今後も交流を続けたい」と話した。いすみ市の日置スマ子さん(79)は「文豪が題材にしてくれたことはいすみ市にとって誇りなのでうれしかった」と述べた。

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