「高市話法」の源泉は親しみやすさ プライベート言及で共感性演出
「高市話法」の源泉は親しみやすさ、プライベート言及で共感性演出

高市早苗首相の「話し方」が注目を集めている。国会答弁を分析すると、1回の発言が短めの「言い切り型」の傾向が示され、有権者の支持につながっている可能性が指摘される。

7月27日夜、首相官邸での記者会見。特別国会における「反省点」を問われた高市首相は、「反省点というのは特にございません」と表情を変えずに言い切った。官邸担当の杉山あかり記者(2021年入社)は、その様子が印象に残ったと振り返る。

首相を直接取材した際も、同じ印象を抱いたという。5月19日、いわゆる「中傷動画問題」をめぐり、質問を投げかけたときのこと。中傷動画を作成したとされる男性の証言と、首相の説明に食い違いがあったことから整合性を尋ねたが、このときも「答弁の整合性というのはしっかりあると思います」とはっきりした物言いだった。

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「言い切り型」が生む親しみやすさ

首相の話し方を過去の首相と比較すると、1回の発言が短めで、断言する「言い切り型」の傾向が顕著だ。この話法は、有権者にどのように受け止められているのだろうか。

『その言葉の本当の思惑を見抜く言語学』(サンマーク出版)などの著書がある尾谷昌則・法政大教授(言語学)の研究室を訪ねたところ、断言は自信や根拠があると感じさせる一方で、親しみやすさを演出する効果があるという。

高市首相は、自身のプライベートに言及することも多い。こうした発言が、共感性を生み、支持層の拡大につながっている可能性がある。

支持層の3つの層と変化の兆し

本連載「支持の正体 データで読む高市政治」では、国会答弁、首相動静、SNSなどのデータを分析し、高市内閣の支持の源泉に迫る。第1回では「国論二分」でも維持された高い支持率と、生じた変化の兆しを報じた。第2回では、支持率を維持する3つの層と、国会最終盤の7月に起きた大きな変化を分析している。

高市首相の「話し方」は、単なる話法にとどまらず、その政治手法の一端を映し出しているのかもしれない。

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