石破茂前首相、首相1年を自己採点「甘く言って53点」 やれることはやったと振り返る
石破茂前首相、首相1年を自己採点「甘く言って53点」

石破茂前首相は、首相在任約1年間を「後悔はありません。やれることはやった」と振り返る一方、自己採点を求められると「甘く言って53点」と即座に答えた。退陣後も高市政権に異を唱え続ける背景には、戦争への「反省」や日米関係をめぐる、いまの自民党の「保守」への強い違和感がある。

少数与党でも「予算は年度内に通した」

石破氏は、首相時代の実績について「内閣にとって条約や予算を通すことが最大の仕事です」と述べ、「去年の通常国会は一回も審議が止まってないし延長もしていない。野党の協力が必要な環境だったが、予算は年度内に通した」と強調した。2025年度予算は3月31日に成立し、衆参両院で修正されて成立した予算は史上初だった。また、内閣提出の法案も59本中58本を通したという。

国会対応について「予算委員会で私が答弁した時間も、相当長かったと思います。高市さんの3倍くらいかな」と述べ、「国会というのは説明する場所なんです。野党の議員たちも国民の代表として国会に来ている。野党に賛成してもらうのが無理でも納得してもらうまで議論するのが国会の仕事だと私は思っています」と語った。

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自衛官処遇改善と防災庁創設に道筋

政策面では「どうしてもやりたかったのは自衛官の処遇改善と防災庁の創設でした」と振り返る。「国を守るといっても、自衛官が定数の9割しかいない、新規募集の半分しか来ない、ということで何が安全保障なの。それは随分変えることができました」と述べ、防災庁の設置にも道筋をつけられたと語った。

トランプ関税については「どうしても乗り切らなければならなかった問題だけど、これも赤沢さん(編註:亮正、石破内閣の経済再生担当相)をはじめとする多くの人たちの奮闘で一応の決着をみました」と述べた。

「戦後80年談話」めぐる党内右派の反発

一方で、「戦後80年の総理談話」をめぐっては、安倍晋三元首相の70年談話を評価する、高市首相らにつながる党内右派から激しい反発を受けた。石破氏は最終的に、閣議決定を経る「談話」という形式を見送り、「内閣総理大臣所感」を公表した。

この件について石破氏は「あのタイミングで総理になったわけですから、戦後80年の節目で何を問うか、ということ。どのような形であれ残したかった」と述べ、「戦争が大嫌いな家で、二度と起こしてはならないという親の元で育ち、『戦艦武蔵』や『零式戦闘機』を読んできた自分が何を言うべきか、ということはかなり当初からありました」と語った。

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