政府は、同志国の軍に防衛装備品などを無償提供する「政府安全保障能力強化支援(OSA)」を、2026年度は過去最多となる12カ国程度に適用する方針を固めた。政府関係者が明らかにした。活発化する中国の軍事活動を念頭に、同志国の能力向上と連携強化を図る。
OSAの創設と拡大の経緯
OSAは23年度に創設された。フィリピンやマレーシアなど海洋進出を強める中国と対峙する国を中心に、23、24年度は4カ国、25年度は8カ国に適用し、規模を拡大してきた。
26年度当初予算案では前年度の2倍以上となる181億円を計上。26年度はカンボジアへの初供与を決めたほか、ケニアを新たに対象とする。ベトナムや東ティモール、パラオへの供与も検討する。
中国の影響力に対抗
カンボジアをはじめ中国の影響を受ける国も少なくないが、政府関係者は「中国の言いなりにならないよう、各国の安保能力を向上させ、くさびを打ち込む」と語る。
初適用のケニアには、警備艇の供与などが検討されているとみられる。政府は今後、各国との協議を進め、供与内容を具体化する方針だ。



