小泉進次郎防衛相が「終戦の日」の15日、靖国神社に参拝した。防衛省トップが参拝することにどのような懸念があり、外交上、どのようなリスクがあるのか。ポイントを解説する。
防衛相の靖国参拝は問題?
靖国神社は、かつて軍国主義の精神的支柱だった国家神道の中心的施設であり、極東国際軍事裁判(東京裁判)で「A級戦犯」とされた14人が合祀されている。現役防衛相の終戦の日の参拝は2024年、木原稔・現官房長官が参拝して以来となる。
防衛省は政教分離の観点から、陸海空3自衛隊による靖国神社への「部隊参拝」を禁じている。小泉氏が「私人」の立場での参拝を強調しても、実力組織のトップの立場にあることは拭えず、事実上、自衛官による参拝を後押ししたとも受け取られかねない。
小泉防衛相の主張は?
小泉氏は参拝後、記者団の取材に応じなかったが、25年10月の防衛相就任時の記者会見では「その国のために命を賭した方々に対して、尊崇の念、感謝の思いを持ち、不戦の誓いをするということ自体は、どの国にとっても当然のことではないか」と述べた。
小泉氏はこれまで農林水産相、環境相時代を含めて例年、8月15日に靖国神社に参拝している。父の純一郎氏は首相に就任した01年から毎年、靖国に参拝。中国や韓国との関係は冷え込んだ。特に退任直前の06年には8月15日に参拝。終戦の日の参拝は現職首相としては中曽根康弘氏以来、21年ぶりだった。
日中関係への影響は
高市早苗首相の昨年の台湾有…



