中日・福永裕基、打率5割も「数字は全然気にしていない」と冷静 オープン戦で好調アピール
中日福永裕基、打率5割も「数字は全然気にしていない」と冷静 (05.03.2026)

中日・福永裕基、打率5割の好調も「数字は全然気にしていない」と冷静な姿勢

2026年3月5日、中日ドラゴンズと横浜DeNAベイスターズのオープン戦が行われた。中日は開幕投手に指名されている柳が先発し、5回を5安打4失点と苦しい投球。三回には2四球も絡んで3点を失った。一方、6番・一塁で先発出場した福永裕基は2打数2安打1打点と好調ぶりを発揮した。

浮つかぬ姿勢で打撃好調を継続

福永はこの日の2安打で、オープン戦通算12打数6安打、打率5割という驚異的な数字を記録している。しかし、本人は「数字は全然気にしていない。スイングが良くなってきたので継続したい」と語り、浮ついた様子は一切見せなかった。昨季の鬱憤を晴らすかのような打棒の調子を、冷静に分析する姿勢が印象的だ。

三回表の第2打席では、2点リードの状況で田中の中前打と細川の四球により2死一、二塁のチャンスが巡ってきた。内角中心の配球に対して中前打を放った第1打席とは異なり、この打席では外角への変化球を続けられ1ボール1ストライクのカウントに。3球目、福永は「真っすぐに入っていこう」と決意し、DeNA先発・竹田の外角への直球を右前へとたたき、貴重な1点を追加した。

多様な守備位置でチームに貢献

福永はこの試合、守り慣れた三塁ではなく「6番・一塁」で先発出場。3月1日に本拠地・バンテリンドームナゴヤで行われたDeNA戦では2本の二塁打を放っている。当初は「5番・三塁」での先発が予定されていたが、ボスラーがシートノックで左ふくらはぎを痛め、試合開始直前に急きょ交代が決まった。

このような突発的な事態にも、福永は「こういうことはシーズンでもあり得る。常に準備している」と頼もしいコメントを残している。プロ2年目の2024年には111試合に出場し、打率3割6厘で躍進したが、昨季は右膝や左手のけがの影響で20試合の出場にとどまった苦い経験を持つ。

オフシーズンには、けがをしにくい体づくりに励み、左右の筋力差を無くすトレーニングや体の操作性を高める練習に取り組んだ。沖縄キャンプでは主に二塁と三塁の守備練習に励み、練習試合では一塁も守った。キャンプ後には遊撃のノックも受けるなど、多様なポジションに対応できるよう準備を進めている

井上監督の期待と課題

井上一樹監督は、開幕投手に指名した柳の投球について「挑戦心というか、いろいろ変えて、こうしたらどうかな、ああしたらどうかなとやる選手。色気づいて、追い求めすぎるなよと話した」と指摘。その上で、「器用だからこそというところがある。微調整して、自分の持っているものを出すという方向にまとめていきなさいよ」とアドバイスを送った。

また、相手投手・藤浪の死球による危険な場面については、「多少怖いけど、そんなことを言っていられない。シーズンに入ってから当たる可能性もある。いろいろ向こうも考えてくるだろうし、こっちも考えていきたい」と、実戦的な視点からコメントしている。

社会人経験を経てプロ入りした29歳の福永は、「打てないと試合には出られない。打撃で貢献したい」と強い意欲を語る。ボスラーの開幕戦出場が不透明な中、オープン戦での好調な打撃と多様な守備対応力で、チームへのアピールを続けている。