国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が、サッカーW杯北中米大会でプライベートジェットを多用していることに対し、環境活動家から強い批判が上がっている。活動家らは、インファンティーノ氏の気候変動に対する無関心さを問題視している。
7日間で10試合観戦、プライベートジェットをフル稼働
インファンティーノ氏は、メキシコのメキシコ市とグアダラハラ、米ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、カンザスシティ、ヒューストン、カナダのバンクーバーと、わずか7日の間に10回スタンドに姿を現しており、その移動手段としてプライベートジェットをフル稼働させている。
同氏は以前からプライベートジェットを頻繁に利用しており、2024年9月に調査報道機関「ジョシマール」が、過去3年間で37万2822マイル(約60万キロ)を飛行したと報じている。今回のW杯は米国、メキシコ、カナダの3か国にまたがり、史上初めて48チームが参加しており、その慣習をさらに拡大させている。
1時間の飛行で一般人1年分のCO2排出
カーボンフットプリント評価を専門とするフランス企業「グリーンリー」は、インファンティーノ氏のプライベートジェットについて、「この飛行機にわずか1時間搭乗するだけで、平均的な人間が丸1年で排出する量とほぼ同等の二酸化炭素を排出することになる」と指摘した。
仮にインファンティーノ氏が決勝トーナメント2回戦の終わりまで1日に二つの都市を巡り続け、その後残る8試合を観戦した場合、グリーンリーの試算では、大会期間中に同氏の飛行機だけで「300〜500トンという、弁明の余地のない範囲の二酸化炭素」を蓄積することになるという。これは「フランス人約35〜55人の年間排出量」に匹敵する。
環境保護団体から厳しい批判
環境保護団体グリーンピース米国支部の海洋キャンペーン部長ジョン・ホセバー氏はインスタグラムで、「幹部たちが環境汚染の激しいプライベートジェットで毎日飛行することは、FIFAが気候変動の原因を認識しているというメッセージにも、解決策の一部になるという責任を感じているというメッセージにも全くなっていない」と辛らつに批判した。
FIFAは会長の移動を擁護
FIFAは会長の移動について、幹部らは「何が最も効率的で費用対効果が高いか」に基づき民間機かプライベートジェットかを選択しており、いかなる場合も組織が移動費用をカバーしていると強調し、擁護している。



