フランス国鉄(SNCF)が、高速鉄道TGVのビジネス客向け最上位クラスで12歳未満の利用を制限したところ、「大人の快適さのために子どもを排除するのか」と批判の声が上がっている。国鉄側は「静かな環境で移動したい利用者の需要がある」と説明するが、波紋はおさまっていない。
「オプティマム」導入で年齢制限
問題となっているのは、SNCFが1月に導入したTGVの最上位クラス「オプティマム」だ。パリ発着の路線で、平日に限って列車の端に専用車両を設けた。仕事や休息のための静かな空間をうたい、利用できるのは12歳以上に限られる。
フランスメディアによると、SNCFは当初、「専用スペースでの快適性を最大限に確保するため、お子様のご利用はお断りしている」とホームページで紹介していた。
SNSで批判集中、表現改めるも制限は残る
この対応に、SNSなどで批判が集中。子どもや教育に関するポッドキャストの運営者が1月21日、「フランスを代表する公共交通企業までもが、『ノーキッズ』に屈した」と投稿し、大きな反響を呼んだ。
SNCFはその後、「12歳以上が利用できる」との表現に改めたが、年齢制限は残った。SNCFの広報責任者は朝日新聞の取材に対し、詳しい説明を避けた。



