マルコ・ルビオ米国務長官は23日、パキスタンのイスハク・ダル外相とワシントンで会談し、アフガニスタンのタリバン暫定政権との関係断絶を強く求めた。会談後、米国務省は声明で「ルビオ長官は、パキスタンがタリバンとの関係を断ち切り、アフガニスタンの安定に積極的に貢献する必要性を強調した」と発表した。
パキスタン側の反応
ダル外相は会談後、記者団に対し「パキスタンは米国との協力を継続する」と述べたものの、タリバンとの関係断絶に関する具体的な措置には言及しなかった。パキスタンは長年、タリバンと複雑な関係にあり、特にアフガニスタン紛争において仲介役を担ってきた。しかし、米国はパキスタンがタリバンに安全な避難所を提供していると非難してきた。
背景と影響
今回の要求は、2021年の米軍撤退後、タリバンがアフガニスタンを掌握したことを受けたもの。米国はタリバン政権を承認しておらず、パキスタンに対し、タリバンへの圧力を強化するよう求めている。専門家は、パキスタンがタリバンとの関係を完全に断つことは難しいと指摘。パキスタン国内には約300万人のアフガン難民がおり、国境管理や経済的つながりも深い。
一方、パキスタン政府はこれまで、タリバンとの関係を維持しながらも、米国の要請に応じて限定的な協力を行ってきた。今回の会談では、ダル外相が「アフガニスタンの平和と安定のために努力する」と述べたが、具体的な成果は不透明だ。
今後の展望
米国とパキスタンの関係は、アフガニスタン問題をめぐり長年緊張してきた。ルビオ長官の要求が実現するかどうかは、パキスタン国内の政治状況やタリバンとの関係性に左右される。アフガニスタンでは、タリバン政権下で人道危機が深刻化しており、国際社会の関与が求められている。



