米海軍、トランプ氏好みに空母デザイン変更を検討…旧式艦に近い案
米海軍、トランプ氏好みに空母デザイン変更を検討

米海軍が、トランプ大統領の好みに合わせ、最新型原子力空母の外観の設計変更を検討していることが15日、分かった。米紙ワシントン・ポスト(電子版)が複数の政府関係者の話として報じた。第2次世界大戦当時の軍艦に近い姿にする案が浮上しているが、数十億ドルの追加コストや建造の遅れにつながるとの指摘もある。

設計変更の対象はフォード級

設計変更の対象とされるのは「フォード級」と呼ばれる最新型原子力空母。フォード級では、甲板上にある艦橋などの構造物「アイランド」を艦尾側に配置することで、甲板上の艦載機のスペースを確保し、発艦の効率と着艦の安全性を向上させている。

しかし、トランプ氏はその外観に不満を示しており、海軍はアイランドを船体中央付近に移して旧来の軍艦のような見た目に変える案を検討しているという。

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過去の検討と懸念

海軍はトランプ氏の第1次政権時にも位置変更を検討した。しかし、浮力や重量配分に影響する大規模な再設計になるため、数十億ドルの追加支出がかかり、建造計画も大幅に遅れるとの試算が出て、変更には至らなかった。今回も費用対効果を疑問視する声が出ているという。

フォード級の空母は今後約40年間で最大10隻を建造する計画で、1隻あたり約220億ドル(約3・5兆円)かかると試算されている。既に運用中の「ジェラルド・フォード」や建造中の空母もあり、設計を根本から見直せば、コストや工期が膨らむ懸念が強い。

トランプ氏の指示

トランプ氏は13日、建造中の空母で、艦載機を射出する電磁式カタパルトを従来の蒸気式に変更するよう国防当局に指示した。電磁式カタパルトはリニアモーターの原理を応用する軍事技術だが、トランプ氏は最新技術よりも実績を重視する姿勢を鮮明にしている。

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