米国防総省ナンバー3のコルビー次官(政策担当)は、トランプ米政権で随一の国防戦略家とされる。そのコルビー氏が最近、大国でも小国でもない「ミドルパワー(中堅国)」の結集を呼びかける構想に対して、「妄想を捨てよ」と厳しい批判を展開した。
カーニー首相の提唱
ミドルパワーの結集について発言し注目を集めたのは、カナダのカーニー首相だ。1月の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で演説し、現在の世界は、弱者が大国の横暴を耐え忍ぶ「大国間競争の時代」に入ったと指摘。一定の国力を持つミドルパワーが団結し、衰退する国際秩序を支えるのが「使命だ」と訴えた。
コルビー氏の反論
この構想について、コルビー氏は今月10日、訪問先フィリピンの首都マニラで講演した際、米国の排除を狙った動きだと断じ、「はやりの表層的な考え方の妄想を拒否するよう助言しておく」と言い放った。



