ウクライナは、ロシアの通販大手ワイルドベリーズの物流施設に対する無人機攻撃を続けている。7日にはロシア中部エカテリンブルクの施設が攻撃され、ロイター通信によると、これまでに標的となった同社施設は少なくとも20か所に上る。
9月のロシア下院選を前に経済を混乱させ、ウクライナ侵略を続けるプーチン政権への不満を高める狙いとみられる。
エカテリンブルクの施設で火災
ワイルドベリーズは7日、エカテリンブルクの物流施設が攻撃され、火災が起きたと発表した。保管商品の大部分は被害を免れたとしている。地元州知事によると、ウクライナの無人機3機が施設の屋根に激突したという。
同社倉庫などを狙った攻撃は7月18日以降、連日のように続いている。今月3日にはモスクワ東のウラジーミル州、4日には西部レニングラード州の施設が攻撃された。
専門家の分析とウクライナの狙い
経済誌フォーブス(ロシア語版)は3日、同社物流施設の総面積の17~22%が損傷した可能性があるとの専門家の分析を紹介した。出品する販売業者の被害額が2800億ルーブル(約5320億円)に上る可能性もあるという。
ウクライナは、同社の物流拠点が軍民両用部品の供給に使用されているとみている。ウクライナ当局者は地元メディアに、「ロシアの戦時経済を混乱させ、一般市民の日常生活にも影響を与える」と攻撃の狙いを説明している。
ロシア大統領府は7日、プーチン大統領が安全保障会議で「インフラ施設のテロ対策強化」について議論したと発表した。



