トランプ氏「名前刻まれないなら改修しない」 ケネディ・センターが一時閉館
トランプ氏「名前刻まれないなら改修しない」 ケネディ・センター閉館

米首都ワシントンの文化施設ケネディ・センターの理事会は15日、建物の改修や安全上の懸念を理由に、同日から約2年間をめどに閉館することを決めた。理事長を務めるトランプ米大統領は、自身の名前を同施設に「復活」させなければ改修工事そのものを実施しないとSNSで主張している。

改称騒動と抗議による収入激減

トランプ氏は昨年2月、自身の側近らを理事会メンバーに任命した上で、自ら理事長に就任。12月に「トランプ・ケネディ・センター」への改称を決めたが、ワシントンの連邦地裁が今年5月、法律上の権限を逸脱しているなどとしてトランプ氏の名前の削除を命じていた。

トランプ氏の理事長就任や改称騒動を受け、多くのアーティストが抗議のために公演をキャンセルし、収入が激減。米紙ワシントン・ポストは、給与や維持管理費の支払いが難しくなる可能性があるとして、同施設が破産の瀬戸際にあると報じていた。

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地裁判断とトランプ氏の主張

再び状況が動いたのは今年8月。理事会は改修のために約2年の閉鎖を決定したほか、今度は建物に「トランプ大統領によって改修・修復された」との文言を刻むことや、敷地内の広場を「トランプ大統領広場」に命名することも決めた。

しかし、連邦地裁は今月15日、議会の承認がないことなどを理由に、この代替案も認めない判断を下した。この直後にトランプ氏は、「理事会が承認した名称」を認めない地裁判断が上級審で覆されなければ、「ケネディ・センターの再建や改修工事は実施されない」とSNSに投稿した。

老朽化と今後の見通し

暗殺された元大統領の名を冠するケネディ・センターは1971年に開館。以前から建物の老朽化が指摘され、今月上旬には天井の一部が崩落していた。トランプ氏は「偉大な米国の首都は壮大で美しくあるべきだ」と公言しており、観光名所であるリンカーン記念堂前の人工池の修復工事などを実施。米国版「凱旋門」の構想も進んでいる。

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