プーチン氏、北方領土・択捉島を初訪問 実効支配誇示し日本をけん制か
プーチン氏、択捉島を初訪問 実効支配誇示し日本けん制か

ロシアのプーチン大統領は13日、北方領土の択捉島を訪問した。プーチン氏が北方領土を訪れるのは初めて。4島の実効支配を誇示し、ウクライナ侵略を巡って対露制裁を続ける日本をけん制する狙いがあるとみられる。

16年ぶりの国家元首訪問

ロシアの国家元首による北方領土訪問は、2010年11月にメドベージェフ大統領(当時)が国後島を訪れて以来、16年ぶりで2人目となる。

露大統領府の発表によると、プーチン氏はまず、島の中心地にある水産加工場を視察した。露国営テレビは、プーチン氏が生産ラインを見学し、イクラを試食する様子を放映した。病院などにも足を運び、ロシアが社会基盤整備を進める姿勢をアピールした。

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学校訪問や住民との交流

学校では、ウクライナ侵略に参加した露極東出身の兵士に関する展示を見学した。プーチン氏は集まった住民らと談笑し、「(島は)まるでリゾートにいるような天気だ」と持ち上げた。地元要人との面会では、第2次大戦の激戦地となった千島列島のシュムシュ島(占守島)に言及し、戦死したソ連兵について「忘れてはいけない」と話した。

北方領土には、ミハイル・ミシュスチン首相や極東発展や教育など各分野の閣僚も現地入りしてきたが、2000年から実権を握るプーチン氏は訪問を控えてきた。しかし、24年1月に露極東ハバロフスクを訪問した際、クリル諸島(北方領土と千島列島)について「必ず行く」と表明。訪問するタイミングを慎重に探っていたとみられる。

軍事演習視察や領土主張も

プーチン氏は択捉島訪問の前日の12日、北方領土を事実上管轄する露極東サハリン州ユジノサハリンスクで、露海軍太平洋艦隊による軍事演習を視察した。13日には国境警備に関する会合も開いた。

12日のミサイル巡洋艦内で海軍幹部らと開いた会合では、クリル諸島が第2次大戦の結果、自国領になったとする立場を改めて強調した。領土問題を含む日露間の平和条約交渉が停滞している原因は日本側にあるとも主張していた。

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