産経抄:択捉島訪問のプーチン氏、愚かな振る舞い
産経抄:択捉島訪問のプーチン氏、愚かな振る舞い

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が2026年8月13日、北方領土・択捉島を訪問した。ロシア側の主張を改めて示す行動であり、日本の立場からは看過できない。

三波春夫の北方領土への関心

歌手の三波春夫氏は没後25年を迎えるが、歴史研究家や論客としての顔も持っていた。特に強い関心を払ったのが、北方領土の歴史的経緯である。先の大戦では出征した満州でソ連軍と戦い、4年間のシベリア抑留を耐え抜いた。

過酷な体験を砥石とした筆鋒は、北方領土を語らせると実に鋭かった。「日本の要求は、四島の返還だけでよいのですか」。択捉島とウルップ島の間に国境を画した安政元(1855)年の日露通好条約を、領土問題の出発点とするのは歴史的に正しいのか。疑問を投げかけた。

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正しい地図の出発

千島列島全てを日本領とした千島・樺太交換条約(明治8年)こそ「正しい地図の出発」だと、月刊誌『祖国と青年』の平成12年5月号に書いている。少なくとも北方四島について、われわれは三波と同じ熱量で憤らねばならないはずだ。

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