ロシアのプーチン大統領は9月30日、ウクライナ東部・南部4州の一方的な併合宣言から4年となるこの日、ロシア下院で演説し、「(4州が)大ロシアに復帰した特別な日だ」と強調した。
「住民投票は国際法に厳密に従った」と主張
プーチン氏は演説で、「数百万人が住民投票に参加し、国際法に厳密に従って正当な選択をした」と述べ、「併合」の正当性を改めて主張した。併合の是非を問う住民投票は、ウクライナ全面侵攻後の2022年9月にロシアの占領下で実施された。日本や欧米だけでなく、ロシアと友好関係にある多くの旧ソ連諸国も併合を承認していない。
「自由と正義のための闘い」と位置づけ
プーチン氏はこの日を「ロシア国民と4州の住民による自由と正義のための闘い」や、ウクライナ侵攻に参加する「英雄(兵士)らの偉業」などの象徴と発言。「ロシアとロシア国民との再統合は住民の明確な選択だった」と、従来の主張を繰り返した。
また、運転手や教師、医療従事者らも含め、ロシア全体が4州の復興に取り組んでいるとし、議員にも「愛国心に感謝する」と述べた。
侵攻終結の道筋は見えず
ウクライナ侵攻は4年半を過ぎ、和平協議の再開を模索する動きもあるが、ロシアが「併合」した4州をめぐってもプーチン氏の強硬姿勢が揺らぐ兆しはなく、侵攻終結の道筋は見えない状態が続く。
この日は9月18~20日に行われたロシア下院選(定数450)後では初の招集となった。投票はウクライナ東部のドネツク州とルハンスク州、中南部ザポリージャ州、南部ヘルソン州でも実施され、侵攻に参加した兵士らも46人が当選した。