中国プロパガンダ機関が専門家の名前を悪用、500ドルで記事捏造の実態
中国プロパガンダ機関が専門家名を悪用、500ドルで記事捏造

中国プロパガンダ機関から執筆依頼、断った後に記事を捏造

国際基督教大学のスティーブン・ナギ教授(政治学・国際関係学)は、中国共産党の英語向けプロパガンダ機関「チャイナ・デイリー(中国日報)」からオピニオン記事の執筆依頼を受けたが、これを丁重に断った。しかし、その後、同紙はナギ教授の名前を無断使用し、日本の防衛費に関する見解を歪曲した中国語の記事を掲載した。

捏造された記事の中身

記事は、日本が「防衛」を隠れ蓑に攻撃的な軍隊を再建していると非難するセンセーショナルな見出しを掲げ、ナギ教授と地経学研究所の研究者の発言を捏造して引用。日本が武器輸出を通じて軍事拡張を進めていると主張した。また、日本を武器売買に手を染めるタコとして描く風刺画も添えられていた。

500ドルの謝礼と引き換えにされる「真実」

ナギ教授は、中国のプロパガンダ機関が行う典型的な手口として、まず「日本は軍事予算を増やしていますか?」など一見普通の質問をし、回答を得た上で、文脈を無視して都合の良いように編集する手法を指摘。さらに、原稿料として500ドルを提示し、専門家を誘惑するという。教授は「真実をねじ曲げるために設計された国営のプロパガンダ機関に、独立した研究の信用を貸し与えることはできない」と強調する。

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「認知戦」に対抗する方法

ナギ教授は、国家が主導する情報歪曲に対抗するためには、メディアリテラシーを高め、情報源を批判的に検証することが重要だと述べている。また、専門家として発言する際には、自らの見解がどのように利用される可能性があるかを常に意識する必要があると警鐘を鳴らす。

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