ヒズボラ最高指導者、和平合意は「無効」と宣言 イスラエル軍は長期駐留準備
ヒズボラ最高指導者、和平合意は無効と宣言 イスラエル軍長期駐留へ

和平合意を巡る対立激化

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は27日、レバノンとの和平合意を「イランとヒズボラへの打撃」と評価した。しかし、親イラン武装組織ヒズボラの最高指導者ナイム・カセム師は、この合意は無効だと宣言し、両者の立場の隔たりが鮮明となった。

5回にわたる協議を経て26日に米首都ワシントンで署名されたこの合意は、隣国同士の和平への道を開くことを目的としており、ヒズボラの武装解除計画が含まれている。

ヒズボラ指導者「屈辱的で主権放棄」

カセム師はこの合意を「屈辱的で恥ずべきものであり、主権の放棄だ」と非難し、イスラエルによるレバノン南部の併合につながる恐れがあると警告した。また、レバノンでの停戦を含む中東での戦争終結に向けたイランと米国間の合意に言及し、「この合意は無効であり、イラン・米国間の覚書の規定が履行されなければならない」と述べた。

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イスラエル国防相、長期駐留を指示

一方、イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は、ヒズボラが武装している限り、イスラエル軍はレバノンに駐留し続けることができると主張。軍に対してレバノン南部での「長期駐留に備える」よう指示したと述べ、「レバノン全土でテロ組織ヒズボラが武装解除されない限り、イスラエルがレバノン南部で再配置を行うことも、撤退することもない」と強調した。

ネタニヤフ首相もテレビ放映された会見でその点を繰り返し、米国とレバノンの両国が「われわれの安全を守るために必要である限り、イスラエルがレバノン国内に安全地帯を維持する権利を認めている」と語った。

レバノン大統領、米国に圧力要請

レバノン大統領府によると、ジョセフ・アウン大統領は27日、米国のドナルド・トランプ大統領との電話会談で、レバノン政府が合意履行の責任を負うと伝えた。声明によると、アウン氏はトランプ氏に対し、「米国が合意違反の防止に協力し、すべてのコミットメントが果たされることを確実にしてほしい。特に、レバノン軍が国際国境まで展開しやすくなるよう、イスラエルに対してレバノン南部で占領している地域から撤退するよう圧力をかけてほしい」と求めたという。

イスラエル国内からも批判

この合意はイスラエル国内からも批判を浴びており、極右イタマル・ベングビール国家治安相は27日、この合意を糾弾し、ヒズボラを武装解除できるのはイスラエル軍だけだと主張した。

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