中国市場での電気自動車(EV)シフトが急速に進む中、日本メーカーの苦戦が続いている。2023年の日本メーカーの中国市場における販売シェアは過去最低を記録し、特に日産自動車とホンダの落ち込みが顕著だ。
日本メーカーの販売台数減少
2023年の日本メーカーの中国市場での販売台数は前年比で約10%減少し、シェアは約15%にまで低下した。これは2010年以来の低水準である。一方、中国の現地メーカーはEVを中心に販売を伸ばしており、比亜迪(BYD)などの企業が市場を席巻している。
日本メーカーはこれまでガソリン車で高いシェアを誇ってきたが、EVへの移行が遅れたことが響いている。特に、中国政府がEV普及に積極的な補助金政策を打ち出す中、日本メーカーのEVラインアップの少なさが課題となっている。
現地メーカーとの競争激化
中国のEVメーカーは価格競争力を武器に市場を拡大している。BYDは2023年に世界で最も販売台数の多いEVメーカーとなり、中国国内でのシェアは30%を超える。一方、日本メーカーは高価格帯のモデルが多く、価格競争で劣勢に立たされている。
「日本メーカーはEVの技術開発で先行していたが、量産化とコスト削減で中国メーカーに追い抜かれた」と業界アナリストは指摘する。また、中国市場ではスマートフォンと連携した車載システムなど、デジタル技術の搭載が消費者の購買意欲を左右しており、日本メーカーはこの面でも対応が遅れている。
今後の展望
日本メーカーは中国市場での巻き返しを図るため、EVの新モデル投入や現地企業との提携を進めている。トヨタは2024年に中国市場向けのEVを3モデル投入する計画を発表。ホンダも中国のEVメーカーとの合弁事業を強化している。
しかし、中国市場の競争はさらに激化しており、日本メーカーがシェアを回復するのは容易ではない。専門家は「日本メーカーが中国市場で生き残るためには、EVだけでなく、自動運転やコネクテッド技術など、総合的な競争力が必要」と指摘する。



