欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は16日、施政方針演説で、15歳未満の子供のSNS利用を制限する法案を提出する方針を表明した。子供の過度な依存を防ぐことが狙いで、法案名は「EU子供法案」とされ、年齢に応じた規制を導入する。
13歳未満は利用禁止、15歳未満はアカウント開設禁止
フォンデアライエン氏は演説で「13歳未満のSNS利用を禁止し、15歳未満の個人アカウント開設を禁止する」と明言。SNS企業側にも、子供が過度に依存しないようなサービス設計を求める方針だ。法案の詳細は17日に発表される予定である。
「退屈する時間さえ必要」と委員長
フォンデアライエン氏は、欧州の子供が1日に4~6時間もスマートフォンなどの画面を見ていると指摘。「子供は心を奪われている。必要なのは、他者とともに成長し、現実の生活であらゆる感情や選択に直面する時間だ。退屈する時間さえ必要だ」と訴えた。
カナダを初の「準加盟国」に受け入れへ協議開始
また、この演説では、カナダをEU初の「準加盟国」として受け入れるための協議を開始する意向も示された。安全保障や経済面で米国との関係が不安定化する中、価値観を共有するカナダとの協力を強化する狙いがあるとみられる。ただし、カナダの準加盟には慎重論もあり、実現への道筋は不透明だ。



