米国で新型コロナ対策の緩和進む、ワクチン接種率上昇で
米国で新型コロナ対策緩和、ワクチン接種率上昇で

米国では、新型コロナウイルス対策の緩和が全国各地で進んでいる。ワクチン接種率の上昇と新規感染者数の減少を背景に、各州政府はマスク着用義務の解除や経済活動の再開を段階的に実施している。

マスク着用義務の緩和

疾病対策センター(CDC)は先週、ワクチン接種を完了した人は屋内でもマスク着用が不要とする新たなガイドラインを発表した。これを受け、ニューヨーク州やカリフォルニア州など多くの州が、ワクチン接種者に対するマスク着用義務を解除した。CDCのロシェル・ワレンスキー所長は「ワクチン接種が進んだことで、感染リスクが大幅に低下した」と述べ、ガイドライン変更の理由を説明した。

しかし、ワクチン未接種者に対しては引き続きマスク着用が推奨されており、一部の州では義務付けを継続している。また、公共交通機関や医療施設などでは、ワクチン接種の有無にかかわらずマスク着用が求められる。

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経済活動の再開

経済活動の再開も加速している。ニューヨーク市では、レストランやバーの屋内営業が完全に再開され、収容人数制限も撤廃された。シカゴやロサンゼルスなど他の主要都市でも同様の措置が取られている。これにより、飲食業や小売業など打撃を受けてきた業種の回復が期待される。

一方で、緩和の動きに慎重な声もある。全米州知事協会の声明では「状況は改善しているが、変異株のリスクやワクチン接種率の地域差を考慮し、段階的な緩和が必要」と指摘されている。

ワクチン接種の現状

米国ではワクチン接種が順調に進んでおり、成人人口の約6割が少なくとも1回の接種を完了した。CDCのデータによると、完全にワクチン接種を終えた人は全人口の約4割に達している。バイデン大統領は7月4日までに成人の7割が少なくとも1回接種する目標を掲げており、達成が期待されている。

しかし、接種率には地域差があり、南東部や中西部の一部では接種率が低い。これに対し、連邦政府はモバイルクリニックの展開やインセンティブプログラムの導入など、接種促進策を強化している。

今後の見通し

専門家は、ワクチン接種が進むことで夏場にはさらに規制が緩和される可能性があると予測している。ただし、変異株の出現や感染再拡大のリスクは残っており、引き続き監視が必要とされる。CDCは、ワクチン接種率が低い地域では引き続きマスク着用などの対策を推奨している。

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