米共和党のベテラン上院議員、リンゼー・グラム氏(71)が11日、急病で死去した。事務所が「急病」による死去を発表した。トランプ大統領の盟友として知られ、外交・安全保障政策の論客としても活躍した。
サウスカロライナ州選出、5期目目指すも急逝
米NBCによると、グラム氏はサウスカロライナ州選出。下院議員を経て2002年に上院議員に初当選し、今秋の選挙で5期目を目指していた。親ウクライナ派として、近年はバイデン前政権とトランプ政権の両方に対し、ウクライナ支援の強化を積極的に働きかけていた。
トランプ氏と緊密な関係を築きながらも、時には厳しい注文をする姿勢で知られていたという。トランプ氏はSNSへの投稿で「私が知るなかで最も偉大な人物の一人」と評価し、「彼は常に精力的に活動し、真の愛国者だった」と悼んだ。
外交・安保の論客、ウクライナ支援を推進
グラム氏は上院外交委員会や軍事委員会で影響力を持ち、強硬な対外姿勢で知られた。特にロシアのウクライナ侵攻後は、米国による軍事支援の継続を強く訴え、超党派での支援拡大に尽力した。
2026年7月10日にはウクライナのキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談。会談後には記者団に対し、ウクライナ支援の重要性を強調していた。その翌日に急死したことから、関係者に衝撃が広がっている。
トランプ政権との関係
グラム氏はトランプ大統領の盟友でありながら、時に距離を置くこともあった。2016年の大統領選では当初、トランプ氏に批判的だったが、後に関係を修復。トランプ政権下では、外交政策で助言を行うなど影響力を保持した。
死去を受け、米政界からは追悼の声が相次いでいる。上院の共和党指導部は声明で「偉大な議員を失った」と哀悼の意を表した。



