2026年1月3日午前2時ごろ、ベネズエラ北部の町カティアラマルで、集合住宅の2階に住むグリセルダ・ゴンサレスさん(59)は、突然の轟音で目を覚ました。空から何かが迫ってくる不気味な音がした直後、爆発音とともに大きな炎が上がり、数メートル先の居間まで吹き飛ばされた。
「壁が真っ二つに割れて、ミサイルが落ちてきた。頭がもうろうとして、鼓膜が破れたんじゃないかと思いました」とゴンサレスさんは自宅で振り返った。
米軍の攻撃とマドゥロ氏拘束
この日、トランプ米政権はベネズエラへの武力攻撃を実施し、首都カラカスにいたマドゥロ大統領を拘束して米国に移送した。近郊の軍施設や空港も攻撃され、ゴンサレスさんの集合住宅から約500メートル離れた海軍基地もミサイルの標的となった。その1発がゴンサレスさん宅を直撃したとみられている。
現場に残るミサイルの残骸
現場には、ミサイルの一部とみられる残骸が残されていた。朝日新聞が独自に入手した写真や動画には、建物の2階で見つかった白色の残骸が写っている。住民の証言とあわせ、当時の状況を検証する。
厳しい報道規制が敷かれたベネズエラでは、攻撃当時、海外メディアのほとんどが現地で取材できなかった。7月、朝日新聞の記者が入国し、米軍の攻撃を受けた首都カラカスや近郊の町の5カ所の現場を訪れた。



