中国国営新華社通信は14日、新疆ウイグル自治区の前トップである馬興瑞政治局員(66)について、党籍剝奪(はくだつ)と公職追放とする処分が決まったと報じた。習近平指導部の3期目で、党トップ24人にあたる政治局員の失脚は3人目となる。
家族ぐるみの腐敗が発覚
新華社通信によると、党中央規律検査委員会などの調査の結果、馬氏は規則に反して幹部選考などで便宜を図ったほか、自身や親族・友人が他人の就職をあっせん。贈答品や金品を受け取ったり、親族が安価に住宅を購入できるよう便宜を受けるなどして、巨額の財物を違法に受け取ったとされた。報道では「家族ぐるみの腐敗を大々的に行った」と非難されている。
失脚の経緯と背景
馬氏は2025年7月に新疆ウイグル自治区の書記を退任して以降、重要会議での欠席が続き、新華社通信は2026年4月、馬氏が「重大な規律違反などの疑い」で調査を受けていると伝えていた。さらなる要職を担うとの観測もあったが、今回の処分で失脚が確定した。
習指導部の3期目では、これまでに中央軍事委員会副主席だった何衛東氏と張又俠氏が失脚しており、馬氏で3人目となる。党組織の引き締めを図る指導部が、高官の腐敗に厳しく臨む姿勢を改めて示した形だ。
反腐敗キャンペーンの強化
習指導部は2026年6月、習氏の名を冠した「習近平党建設思想」を打ち出した。党中央の集中・統一的な指導の堅持や反腐敗の徹底などを訴え、党組織の引き締めを図るキャンペーンを展開している。来年秋の中国共産党大会に向けて、4期目を見据える習氏の権威を高める狙いがあるとみられている。
馬氏の犯罪容疑については今後送検されるという。



