ベネズエラ地震、倒壊現場で行方不明者捜索続く 遺体収容は住民任せ
ベネズエラ地震、倒壊現場で行方不明者捜索続く

南米ベネズエラで6月24日に発生したマグニチュード7超の地震から半月が経過した7月10日、北部の町カラバジェダでは、崩落した高層住宅のがれきの下から行方不明者を捜索する作業が続いている。現場では異臭が漂い、土ぼこりが一帯を覆う中、家族や近隣住民らが電動ドリルやツルハシを使って手作業でトンネルを掘り、遺体の収容にあたっている。

パンケーキクラッシュで捜索難航

崩落したのは12階建ての高層住宅9棟で、地震発生と同時に1階から最上階まで一気に潰れる「パンケーキクラッシュ」現象が発生。床や天井だったコンクリートが何層にも重なって現場を覆っており、重機の投入が難しく、捜索は困難を極めている。現場の面積は1万平方メートル以上に及び、今もがれきの下には多くの行方不明者が残されているとみられる。

住民らは地震発生直後から現場で寝泊まりしながら捜索を続けており、毎日のように新たな遺体が収容されている。9日の夕方には、コンクリートの一番下の部分から、車いすに乗ったままの65歳の男性の遺体が見つかった。遺体を確認した娘と孫は「足が悪かったので逃げることもできなかった」と語り、親族6人目の死を悼んだ。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

国際救助隊撤収、支援は医療に移行

地震発生後、被災地には世界の約30カ国から救助隊が到着したが、すでにその多くが撤収。支援の重点は医療や公衆衛生面に移っている。アルゼンチンの救助隊の男性は「多くの救助隊にとって、まず生存者の救出が最優先。遺体の収容は住民任せになっている」と述べ、「高い建物が崩れた現場では特に遺体の収容が難しい。プロの支援がもっとあってもいい」と指摘した。

一方、住民からはベネズエラ政府の初動の遅れを批判する声が上がっている。軍や消防、警察の対応が遅かったとして、政府への不満が募る。

死者4118人、全容は不明

ベネズエラ政府によると、地震による死者は10日までに4118人に達した。しかし、行方不明者数の発表はなく、被害の全容はいまだにわからない。現場では、がれきを積んだトラックが行き交い、抱き合って泣く人々の姿が見られる。行方不明者の捜索現場では女性が「私の息子はいつになったら見つかるの」と叫ぶ声が響いた。

昼間は気温が30度を超え、湿度も高いため、熱中症で倒れる人も出ている。住民らは二次災害のリスクにさらされながらも、捜索を続けている。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ