ウクライナ郵便配達員、ロ軍無人機に執拗に追われ爆発「いつも死と隣り合わせ」
ウクライナ郵便配達員、ロ軍無人機に執拗に追われ爆発

ロシアによる侵略が続くウクライナでは、激しい攻撃にさらされる地域に残る高齢者らのため、食料や薬の配達まで担う郵便配達員が生命線となっている。ロシア軍はこうした最後の住民サービスを絶とうと、配達員を標的にしている。

国境近くの八つの村を担当

ウクライナ北部チェルニヒウ州で、国営郵便「ウクルポシュタ」の配達員ウラディスラブ・クリサ(54)とワレリー・ビノクロフ(51)は、同州のロシア国境に近い八つの村を担当する。ロシア軍の無人機(ドローン)が頻繁に飛来し、国境付近から戦車の砲弾も飛んでくる。

2人は郵便を届けるだけでなく、年金の支給、薬や新聞の配達も担う。村には店がなく、水や缶詰などの食料品を積んで「移動スーパー」の役目も果たす。停電が続けば携帯電話の充電まで請け負う。

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無人機による執拗な追跡

しかし、その頭上は常に狙われている。5月下旬、クリサは配達車内に設置された画面に、自分たちの車が映っているのを見た。無人機から発信される通信を傍受し、無人機がとらえた映像を映し出す機器だ。「今、追われている」。猛スピードで走り、振り切ろうとしたが、無人機は執拗に追いかけ、画面に車が映り続けた。「もう無理だ」と思った瞬間、爆発でフロントガラスが砕け散った。無人機は車ではなく木に衝突したため、軽傷で済んだ。

2週間後には、ビノクロフが郵便局を出発するため車に近づくと、ブーンと音がして上空にFPV(一人称視点)無人機が待ち構えていた。「まずい」と体を車にすべりこませたと同時に爆発がおき、左半身が血だらけになった。

2人は声をそろえる。「配達は、いつも死と隣り合わせだ」

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