米国のトランプ大統領は19日、北朝鮮が「57発の非常に強力な核兵器を持っている」と発言した。その上で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と年内に会談する意向も示した。北朝鮮の核保有を前提に米朝協議を進めることを示唆した可能性がある。
トランプ氏の核保有に関する発言
トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し、北朝鮮の核保有について「私が(開発当時に)大統領だったら許さなかった」と強調しつつ、北朝鮮はすでに核兵器を保有していると述べた。「(米国に)賢い大統領がいるかぎり、彼(正恩氏)は問題ないだろう」とも主張した。記者団から年内に会談するかを問われた際には、「会うことになるだろう」と答え、会談の実現に意欲を示した。
北朝鮮の核兵器数を巡る見解
北朝鮮は「核保有国の地位」を認めるよう求めてきた。トランプ氏はこれまでも北朝鮮を「核保有国」だと繰り返し言及してきたが、核兵器の数に触れるのは異例だ。
スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は、今年1月時点で北朝鮮が保有する核弾頭数を60発と推計している。これに関連し、韓国の安圭伯国防相は20日、北朝鮮の保有数について「80~120発程度とみている」と明らかにした。
北朝鮮と韓国の反応
一方、北朝鮮の朝鮮中央通信によると、金与正党総務部長は19日夜に発表した談話で、正恩氏がトランプ氏に「個人的に良い思い出と感情を持っている。関係は依然として素晴らしい」と米朝対話の再開に含みを持たせた。
韓国の李在明大統領は、SNSに米韓合同軍事演習が米国側の要請で縮小されたことを巡り、トランプ氏の決断に「敬意を表す」と投稿し、米朝対話に向けて米韓で緊密に連携する考えを改めて示した。



