ロシア太平洋艦隊は20日、ロシアが実効支配する北方領土周辺で実施している軍事演習の一環として、地対艦ミサイルなどの発射訓練を実施したと発表した。プーチン大統領が13日に初訪問した択捉島からも発射された可能性が高く、地域でのロシアの軍事力を誇示し、北方領土の実効支配を強調する狙いがあるとみられる。
演習の内容と標的
発表によると、北方領土の一つの島から、地対艦ミサイルシステム「バスチオン」を扱う部隊がミサイルを発射。ミサイル巡洋艦が対艦ミサイル、原子力潜水艦が巡航ミサイルを発射し、いずれも300キロ以上離れた標的を撃破したとしている。
ロシア軍は2016年、択捉島にバスチオン、国後島に地対艦ミサイルシステム「バル」を配備しており、地対艦ミサイルは択捉島から発射されたとみられる。
今後の演習と影響
ロシア太平洋艦隊は今月初め、1万3千人以上が数週間にわたって参加する大規模な演習を実施すると発表。「バル」の部隊も演習の準備に入ったとしており、国後島周辺でも同様の訓練が行われる可能性がある。
北方領土周辺は、ロシア軍の活動が活発化している地域であり、今回の演習は日本の安全保障上の懸念を強めるものとなっている。



