ベネズエラの首都カラカスで2026年1月3日未明、米軍の特殊部隊がティウナ軍事基地を急襲し、マドゥロ大統領と妻を拘束した。基地の隣に住む住民は、爆発音と軍用ヘリの機銃掃射を目撃していた。
住民が目撃した攻撃の瞬間
基地のすぐ隣にある自宅アパートで眠っていたセサル・マレロさん(78)は、午前2時ごろ、すさまじい爆発音で目を覚ました。妻と一緒に窓からのぞくと、数百メートル先の基地内の建物が攻撃され、上空を複数の軍用ヘリコプターが飛んでいるのが見えた。
「ヘリは6機ほどで、大きな爆発が少なくとも6回はあった。アパートが揺れて、最初は地震かと思った」とマレロさんは振り返る。「本当に恐ろしく、途方もない不安に襲われました」。恐怖でしばらく立ち尽くしていたという。
ヘリからの機銃掃射と現場の状況
現場周辺では多くの住民が米軍による武力攻撃の様子を目撃しており、ヘリからは機銃掃射の連射音が聞こえた。住民の証言や独自に入手した動画から、当時の状況が明らかになっている。
ベネズエラ側の兵士には戦闘で数十人の死者が出た。トランプ政権が武力攻撃を加えた1月3日未明、マドゥロ大統領はこの基地の中の邸宅で過ごしており、急襲した米軍の特殊部隊はここでマドゥロ氏と妻を拘束し、ヘリコプターで米国に連れ去った。
壁画に込められた市民の思い
カラカスの幹線道路沿いには、トランプ米大統領とみられる人物が巨大な靴に踏みつけられている壁画が描かれている。「王はいらない」「石油のための戦争はもうやめろ」という言葉が横に大書きされている。
この壁の先には、ベネズエラ軍の広大な複合施設であるティウナ軍事基地が広がっており、攻撃の痕跡を今もとどめている。



