リヒテンシュタイン侯位継承、400年超の男系男子を変更 皇太子が理由語る
リヒテンシュタイン侯位継承、400年超の男系男子を変更 皇太子が理由語る

リヒテンシュタインのアロイス皇太子(58)は20日、産経新聞のオンラインインタビューに応じ、国家元首である侯爵位の継承について、400年以上続く男系男子の伝統を離れ、女子を含む第1子優先へと侯爵家の家法を改正した理由を語った。

男女平等と国内育ちの娘への期待

「男女平等」を踏まえ、国外で育つことが多い親戚の息子たちと比べ、国内で育つ本家の娘の方が「侯位を継ぐための最善の準備ができる」との考えが支持されたという。制度変更の背景には、地続きの欧州で他国に暮らす侯族が多い小国リヒテンシュタインに固有の事情もあることが明らかになった。

男性侯族3分の2が賛成

アロイス皇太子は2004年以降、第16代侯爵であるハンス=アダム2世(81)から国家元首としての職務の遂行を委任され、代行している。今月15日の家法改正の発表後、侯位継承に関する独占取材に応じるのは産経新聞が初めて。

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リヒテンシュタインは、スイスとオーストリアに挟まれた内陸国。人口約4万人、国土面積は160平方キロと香川県小豆島と同じ程度の小国ながら、金融業やハイテク産業が発達した世界トップクラスの豊かな国だ。政治制度は侯爵家の力が強い立憲君主制の民主主義で、侯位継承候補者には「侯爵家と国家を担う最善の準備」(アロイス皇太子)が期待される。

改正法の適用範囲と歴史的意義

侯位継承の順位は、侯爵家の家法で規定される。今回は、投票権を持つ18歳以上の男性侯族約50人の3分の2以上の賛成により、改正法案が採択された。改正法は、アロイス皇太子夫妻の子供たちから今後生まれる子孫に適用される。1608年に即位した初代カール1世以来、4世紀以上続いてきた男系男子による侯位継承が終わる可能性がある。

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