結核患者が多いインドネシア、富士フイルム製X線装置で早期発見へ
結核多いインドネシア、富士フイルム製X線で早期発見

日本企業が多く進出するなど日本と縁の深いインドネシアは、インドに次いで世界で2番目に結核患者が多い国だ。WHOの推計では、2024年には108万人が結核に罹患し、12万人以上が亡くなった。

今も続く結核の脅威

「過去の病気」と思われがちな結核(tuberculosis TBと略される)は、今もなお流行中だ。WHO(世界保健機関)の推計では、2024年には1070万人が新たに罹患し、123万人が亡くなった。単一の病原体による死因としては世界で最も多い。

実は日本も新規結核患者数が10万人あたり10人以下の「低蔓延(まんえん)国」になったのは21年のことだ。BCGワクチンの効果は、主に乳幼児の重い結核を防ぐものであり、その持続期間は一般的に「10~15年」。

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ジョクジャカルタで無料検診

ジャワ島中部の古都、ジョクジャカルタ。王宮文化が残り、郊外には世界遺産のボロブドゥール寺院がある。街中は観光客であふれ、馬車が行き交う。

7月初旬、市中心部から車で1時間ほどの近郊にある集会所で、結核のスクリーニング検査が実施された。空気感染する結核は、感染を広げないために患者の早期診断、早期治療が重要だ。この日は近くに暮らす約120人が受検。血圧測定や問診などを経て、胸部X線検査を受ける。いずれも無料だ。

会場で取材していた約30分間に、数人が陽性疑いに。陽性疑いになると、痰(たん)の採取やツベルクリン反応など追加検査に回される。母親に連れられてきた5歳ほどの男の子は、ツベルクリン反応検査を受けていた。

富士フイルム製装置で早期発見

会場では、富士フイルム製の携帯型X線撮影装置が設置され、スタッフらが検査を行った。結核のスクリーニング検査で陽性の疑いのあった人に喀痰(かくたん)検査の容器を渡す場面も見られた。

スクリーニング検査に取り組む様子は、2026年7月2日に撮影された。早期発見と早期治療が結核対策の鍵となる中、日本の技術がインドネシアでの結核対策に貢献している。

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