フランス下院が歴史的決断
フランス国民議会(下院)は15日、回復の見込みのない重篤患者が医師の用意した致死薬を自ら服用する「自殺ほう助」を認める法案を賛成多数で可決した。この法案は、18歳以上の患者で、耐えがたい苦痛があり、医師に対して明白な意思表示ができることなど厳格な条件を定めている。
積極的安楽死も限定的に容認
医師や看護師が致死薬を投与する「積極的安楽死」については、身体的に患者が自ら服薬できない場合に限って認められた。保守派からの反対は根強く、法案は上院で一度否決されたが、下院の優越により成立した。今後、憲法院による違憲審査を経て、施行される見通しだ。
欧州全体に広がる法制化の波
欧州では重篤患者に対する積極的安楽死や自殺ほう助を認める動きが広がっている。英BBCによると、オランダやベルギー、スペインなどですでに法制化されており、英国でも余命6か月未満の患者を対象にした議論が進んでいる。フランスの今回の決定は、欧州における安楽死法制化の流れをさらに加速させる可能性がある。



