世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は12日の記者会見で、アフリカのコンゴ(旧ザイール)東部で広がるエボラ出血熱について、2014~16年に西アフリカで発生し、1万1000人以上が死亡した過去最大の流行を上回る勢いだと述べた。これまでに4400人を超す感染者が確認され、死者が2000人を超えたことも明らかにした。
「過去のどの流行よりも速く広がっている」
テドロス氏は「エボラ出血熱の過去のどの流行よりも速く広がっている」と指摘した。医療施設以外で多くの死者が出ており「私たちが把握できていない感染経路がある」と懸念を示した。
承認済みワクチンなし、2種類が初期治験に
今回の流行の原因となっている「ブンディブギョ株」に対する承認済みのワクチンはない。テドロス氏は初めて2種類のワクチンが初期段階の治験に入ったと説明した。
14~16年の流行はギニアやリベリア、シエラレオネなどで広がり、2万8000人以上が感染した。今回の流行はコンゴでは既に最大の流行となった。



