中国外務省は14日、報道官談話を発表し、ロシアのプーチン大統領が北方領土の択捉島を訪問したことに関連して、第二次大戦の成果が「適切に尊重、順守されるべきだ」と主張した。プーチン氏の訪問を批判せず、ロシア寄りの立場を示した形だ。
談話の内容と日本への要求
談話は、日本に対し「戦後の国際秩序」を守ることを求めた。ただし、北方領土をロシア領と明言することはしなかった。
大使館の共同文書と中露の連携
在日中国大使館は13日、中国の呉江浩駐日大使とロシアのノズドレフ駐日大使による共同文書を発表した。プーチン氏の北方領土訪問には触れていないが、「第二次大戦の勝利の成果を守ることは中露両国にとって非常に重要な意義を持つ」と強調した。中露両国で領土問題についても足並みをそろえていると暗に示した形だ。
歴史的発言と立場の変化
中国の「建国の父」である毛沢東は1964年に社会党訪中団に対し、北方領土を含む千島列島は日本側に「返還すべき」と述べたことがある。中国共産党指導部はここ数年、連携を強めるロシアを意識し北方領土問題で中立の立場に変更し、ロシア寄りの発言を行うようになっている。



