東芝は2024年8月8日、2024年4-6月期(第1四半期)の連結決算を発表し、最終損益が前年同期の赤字から黒字に転換した。半導体事業やハードディスクドライブ(HDD)事業の好調が寄与した。
営業利益は約2.2倍に増加
発表によると、売上高は前年同期比2.1%増の7472億円、営業利益は同約2.2倍の221億円、最終損益は140億円の黒字(前年同期は252億円の赤字)となった。主力の半導体事業はデータセンター向け需要が堅調で、HDD事業もクラウド向け大容量製品が伸びた。
東芝の経営企画部長は「半導体はパワー半導体や産業用向けが好調で、HDDはクラウド需要の拡大が続いている」と説明した。
通期業績予想は据え置き
2025年3月期通期の業績見通しは、売上高3兆2000億円、営業利益2500億円、最終利益1500億円と、従来予想を据え置いた。同社は「下期に不透明感があるため、現時点では修正しない」としている。
東芝は2023年12月に上場廃止となり、日本産業パートナーズ(JIP)を中心とする企業連合の傘下で再建を進めている。今回の決算は非上場後初の四半期報告となる。
事業別の状況
半導体事業の売上高は前年同期比5%増の約2000億円で、営業利益は約1.5倍に拡大。HDD事業は売上高が同10%増の約1500億円、営業利益は約3倍となった。一方、火力発電などのエネルギー事業は売上高が減少し、採算が悪化した。



