「ジャングリア沖縄」開業1年、満足度9割に改善も課題山積
「ジャングリア沖縄」開業1年、満足度9割に改善も課題

開業1年で満足度9割、改善策が奏功

沖縄県初の本格的な大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」(今帰仁村)が25日、開業1年を迎える。運営会社のジャパンエンターテイメントは、初期に顕著だったアトラクションの待ち時間や暑さ対策を改善し、来場者の満足度を約9割まで引き上げたと発表した。

同パークは、USJ再建で知られる森岡毅氏が構想し、沖縄本島北部の自然を生かした約60ヘクタールの敷地に20種類以上のアトラクションを設置。投資額は約700億円で、オリオンビールなど地元企業も出資する。

開業当初の低評価、アプリ抽選や新アトラクションで対応

昨年7月の開業初日から賑わった一方、人気アトラクション「ダイナソーサファリ」では待ち時間が5時間に達するなど、休憩場所の不足も相まってネット上の口コミでは低評価が目立った。これに対し、運営側はアプリによる整理券抽選制を導入し、来場者の分散を図った。さらに今春には高速回転アトラクション「やんばるトルネード」を追加。暑さ対策として、約260人収容の屋根付き休憩所や大型ミスト設備も整備した。

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7月中旬に訪れた那覇市の小学生(9)は「やんばるトルネードが最高だった」と笑顔を見せた。

満足度向上も、リピーター確保が今後の課題

ジャパンエンターテイメントの加藤健史CEOは「来場者の満足度が約9割まで向上した」と胸を張る。同社は月間来場者数や収益を非公表だが、開業半年間で約65万人が来場した。オリオンビールは「北部に人の流れが生まれた」と歓迎し、琉球銀行の島袋健頭取も「高い経済波及効果が出ている」と評価する。

一方、今後の課題はリピーター確保と来場者層の拡大だ。7~9月の期間限定で、アトラクション1つだけ体験できる入場券(大人税込み2970円)を導入。1日券(同6930円)の半額以下に抑え、沖縄美ら海水族館などと周遊する短時間滞在者の取り込みを狙う。沖縄県民向けには9月末まで駐車場無料も実施中だ。

収益力と施設拡充のジレンマ

しかし、人件費や原材料費の高騰の中、割安チケットは収益力を圧迫する可能性がある。出資企業の幹部は「いかにリピートさせるかが重要で、アトラクション拡充などで集客力を高めなければならない」と指摘する。

また、オリオンビールから賃借している隣接地約60ヘクタールは未活用のまま。ジャパンエンターテイメントは、滞在時間を延ばすホテルや商業施設の開発を視野に入れている。

専門家「訪日客取り込みと官民連携が必要」

九州産業大の千相哲教授(観光学)は「ジャングリアが掲げる沖縄本島北部の宿泊者数拡大には、訪日客の取り込みが重要だ。沖縄の歴史や自然を体験できる仕組みを一帯で作り、官民連携で国内外に情報発信する必要がある」と提言している。

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