北陸新幹線延伸をめぐり国土交通省が試算した費用対効果(B/C)は、自民党が推してきた「小浜・京都ルート」への強い追い風となった。同案はその後、日本維新の会が推していた別案を退け「採用」が決まった。
ただその計算では、小浜・京都とそれ以外で基準となる時期を変えるという、専門家が疑問視する手法がとられていた。国交省は明確な説明を公にしておらず、国家プロジェクトの信頼性に影を落としている。
覆された予想
北陸新幹線は2024年に、金沢―敦賀(福井)間が開業。敦賀―新大阪間のルートについての議論が続いている。
自民は長く、福井県小浜市と京都市などを経由する小浜・京都ルートを推してきたが、昨年与党入りした維新は、同案に反対。滋賀県米原市を通る米原ルートを推し、綱引きが続いていた。
試算の手法に疑問
10年前に国交省が行った試算では、小浜・京都ルートは米原ルートに比べ建設費用が高く、B/Cが低かった。
だが国交省が6月に示したB/Cでは、その結果が逆転。専門家からは「不適切」「フェアではない」「常識外」といった指摘が上がっている。



