2026年上半期の「売れた」「売れなくなった」商品ランキングが発表され、その結果には意外な要因が浮かび上がった。単なるライフナフサ不足や消費者の節約志向だけではない、インバウンド需要の減少や感染症対策の変化が大きく影響している。
インバウンド需要減で売れなくなった商品
売り上げを落とした商品の1位は検査薬で、新型コロナウイルス用の抗原検査キットの販売減少により、前年比で約20%の販売金額減少となった。2位の鎮咳去痰剤は、せき止めやのどの痛みの緩和に使用されるが、コロナやインフルエンザの感染者数減少で落ち込んだ。コロナ禍をきっかけに手洗い・うがいといった感染症予防意識が高まったことが、感染症の広がりを抑制したと考えられる。
また、鎮咳去痰剤はインバウンド需要の落ち込みも販売減少につながった。3位の強心剤は「神薬」としてインバウンド需要で人気だったが、同様の理由で減少。中国からの訪日客減少が医薬品のインバウンド需要に影響したとみられる。
感染症対策需要の減少とコメの価格変動
4位のマスク、5位の体温計も感染症対策の需要減が影響した。そのほか、6位のコメは2025年上半期に急激な価格上昇で前年比182%と最も販売金額を伸ばした商品だが、足元では高騰が落ち着きつつあるものの、高騰前より高く割高感があるため数量が落ち込み、2026年上半期の販売金額は減少に転じた。



