2026年上半期の商品別売上ランキングで、玩具メーカー菓子やプロテイン粉末が健闘した一方、ホルムズ危機によるナフサ不足が駆け込み需要を生み、家庭用手袋や食品包装用品が急伸した。市場アナリストの木地利光氏が分析する。
玩具メーカー菓子とプロテイン粉末が好調
玩具メーカー菓子は、アニメに加えてVTuberやスポーツ選手など多様なコンテンツのおまけを展開し、子どもだけでなく大人の推し活需要を取り込んだ。プロテイン粉末は、若年層の筋トレ需要に加え、女性の美容需要やシニアのフレイル予防といった健康需要を捉え、物価高による節約志向の中でも市場を拡大した。
これらの品目は、新型コロナ感染拡大の2020年から伸び始め、2021年には2019年の2倍を超える水準に成長。2022年以降は反動で伸び悩んだが、2026年にかけて底堅く推移している。
コーヒーや日本茶は価格上昇が金額を押し上げ
ランキング上位には、3位のインスタントコーヒー、6位のレギュラーコーヒー、16位の日本茶など、価格上昇が販売金額を押し上げた商品も並んだ。しかし、嗜好品への支出見直しから数量は伸び悩んでいる。
一方、4位のほほべに(チーク)、5位のしわ取り剤、7位の住居用クリーナーはヒット商品の寄与で数量も伸ばした。具体的には、ほほべには目元の印象までカバーできると訴求する商品、住居用クリーナーはスポンジ付きで手を汚さずに使える洗面ボウル用商品、しわ取り剤はしわだけでなくニオイもケアできる商品が人気を集めた。
ホルムズ危機でナフサ不足、駆け込み需要が発生
雑貨に絞ったランキングで目立ったのが、ホルムズ危機の影響だ。ナフサやアルミの供給不足と価格高騰を受け、ビニールやゴム製の家庭用手袋(3位)や食品保存バッグなどの食品包装用品(4位)が上位に入った。
ナフサやアルミを原材料とする品目の販売金額を月別に見ると、2月まではほぼ前年並みだったが、3月から急伸し、4月には前年比2~4割増加。供給懸念や先高観から駆け込み需要が発生したとみられる。



