転職面接で生成AIの活用について質問されるケースが増えている。面接官の中にはAIに否定的な者もいれば、積極的に活用すべきと考える者もいるため、回答には注意が必要だ。キャリアカウンセラーの中谷充宏氏は、相手のスタンスが不明な場合でも納得されやすい答え方を解説している。
面接官のAIに対するスタンスを見極める
AI活用についてネガティブな企業や面接官がいる一方、ポジティブな企業も存在する。求人情報から読み取れない場合、どちらの立場にも対応できる回答が求められる。中谷氏は「ネガ側でも納得できるようなわかりやすい説明が求められる」と指摘する。
OK例とNG例の比較
中谷氏は、経理経験が長く最新トレンドが苦手な30歳男性のケースを例に挙げている。NGな回答は「自分では言葉が浮かばないので友人に勧められてAIを使い、そのまま使えるので重宝している」といった、単に便利だと述べるだけのもの。これに対し、OKな回答は以下のように自身の体験と一般論を組み合わせたものだ。
「自分では気づかない視点からのアドバイスもあり、面接でより良い話ができるなら活用した方が良いと判断して使ってみました。勤務先はアナログなやり方が残っており、テクノロジー活用のシーンが乏しかったが、経理がAIに代替される職業に選ばれるようになり危機感を覚えました。そこで自分なりにAIを触ってみるうちにその便利さを実感し、AIがあらゆる分野に浸透するのは時間の問題で、疎い、使えないでは済まされなくなると考えています」
この回答は、現職で活用していなくても自己試行している姿勢が評価され、一般論に展開することで説得力が増すと中谷氏は説明する。
面接官が知りたいポイント
中谷氏は、面接官が知りたいのはトレンドを押さえた意見であると強調する。肯定だけでなく、納得できる説明が重要であり、AI活用に対する自身の考えを具体的に述べることが求められる。



