東京エレクトロンは12日、2024年度(2025年3月期)の連結業績予想を上方修正すると発表した。売上高は従来予想の2兆3000億円から2兆5000億円(前期比28%増)、営業利益は6800億円から7500億円(同45%増)に引き上げた。生成AI(人工知能)向けの先端半導体需要が想定以上に伸びていることが背景にある。
半導体市況の回復が追い風
同社は半導体製造装置の世界大手で、特に成膜装置やエッチング装置に強みを持つ。生成AIの普及に伴い、データセンターで使われる最先端ロジック半導体やHBM(高帯域幅メモリ)の需要が急増。これにより、同社の装置受注が好調に推移している。
また、2024年下期からは半導体メモリーの在庫調整が一段落し、DRAMやNAND型フラッシュメモリー向けの投資も回復。さらに、中国市場向けの成熟プロセス装置の需要も堅調で、受注全体を押し上げている。
過去最高益の見通し
今回の上方修正により、売上高と営業利益はともに過去最高を更新する見通し。営業利益率も30%に達し、収益性の高さを改めて示した。同社は「AI関連投資は中期的に拡大が続く」とみており、次期以降も好業績が期待される。
一方で、米国による対中半導体輸出規制の強化や、地政学的リスクには注意が必要だ。同社は中国向け売上比率が約3割を占めており、規制の影響が業績に与える影響を注視している。



