車通りの多い行幸道路沿い。小田急相模原駅から徒歩10分少々でたどり着く場所に、外食大手の新たなうどん店がオープンした。物価高騰が続く中、1000円以下で満足できるメニューを求める消費者が増え、外食企業がうどん市場に続々と参入している。すかいらーくグループが傘下に収めた北九州発のローカルチェーン「資さんうどん」も店舗数を拡大中だ。
資さんうどん、ガストからの転換で拡大
すかいらーくは2024年に資さんうどんを買収。新規出店ではなく、既存の「ガスト」を資さんうどんに転換する形で店舗を増やしている。特にガストからの転換が多く、東京1号店として両国店が話題を集めた。ガストはファミリーレストランチェーンの中でも低価格帯に位置し、手頃な価格でゆっくり食事ができる店だったが、物価高騰により値上げを余儀なくされた。最近では「ガストなのに」1000円を超えるメニューも珍しくない。
すかいらーくが資さんうどんを買収した狙いは、ガストの後継としての役割にある。資さんうどんは1000円以下でお腹を満たせるメニュー構成で、例えば両国店の「肉ごぼ天」は823円(価格は店舗による)、シンプルな「ぶっかけ」は482円。部分的にデジタル化を進めているが、商品はスタッフがテーブルまで配膳し、落ち着いて食事できるサービスを提供。広々としたボックス席もあり、子連れでも気兼ねなく利用できる。うどん専門店ながら、丼ものやおでん、ぼた餅などのサイドメニューも充実しており、かつてガストが担っていたファミレスの役割を引き継いでいる。
外食大手、続々とうどん市場に参入
資さんうどんだけでなく、他の外食大手も動きを見せている。例えば、天ぷら食べ放題を導入する店舗も登場し、競争は激化。物価高騰の中、いかに大衆向けに1000円以下で満足感を提供するかが各社の課題となっている。うどんは低価格で提供しやすく、サイドメニューで客単価を上げられるため、外食企業にとって魅力的なカテゴリーだ。
「うどん戦争」と称されるこの動きは、消費者の財布に優しい選択肢を増やす一方で、各社の生き残りをかけた戦いでもある。すかいらーくは資さんうどんを軸に、ガストの低価格帯顧客を取り込みつつ、新たな需要を開拓しようとしている。



